2018.3.14

フィールドから:モデルと賞と落葉:肖像権に関する考察(プロジェクト研究員 小林舞)

ソナム・フンツォ(Sonam Puntsho)は、ブータン王立大学自然資源大学(以下、CNR)の学生で、FEASTプロジェクトとCNRとの共同研究プロジェクトの協力者でもある。彼の奨学金申請の推薦状を書いたことがきっかけで知り合い、幸いにも奨学金を受けることができたので、その後もFacebook上で連絡を取り合うようになった。いつもと変わらない地球研でのある勤務日に、ソナムが一枚の写真を送ってくれた。ブータンの女性が、家畜の牛の寝床として使用する落葉の山を担いでいるものだった。私は以前、「ソクシン(Sokshing)」と呼ばれる落葉を採集する林について論文を書いたことがあったので、興味があると...

2018.3.2

レポート:フォーラム「有機が当たり前の未来へ:若手農家と語る、おいしい暮らしと社会の作り方」(プロジェクト研究推進員 小林優子)

2月18日(日)にコープイン京都にて、使い捨て時代を考える会さん、安全農産供給センターさん主催の新春フォーラム・ワークショップ「有機が当たり前の未来へ:若手農家と語る、おいしい暮らしと社会の作り方」が開催され、FEASTプロジェクトもビジョニングとゲーミングのワークショップ運営のお手伝いをさせて頂きました。当日は、約70名の方にご参加頂き、非常に活気のあるイベントとなりました。 これまで、FEASTプロジェクトでは、未来の理想像を考えるビジョニング(Visioning)、その理想像から時間を現在に遡りながら過程・方策を考えるバックキャスティング(Backcasting)、そして実際の自分...

2018.3.1

イベント情報:あなたにとって、「よいごはん」は何ですか?

あなたにとってよいごはんとはなんですか

あなたにとって、「よいごはん」は何ですか? 生きるために、人は食べなければなりません。しかし、「ごはん」はそれだけではありません。 京都市北区にある総合地球環境学研究所(地球研)のFEASTプロジェクトでは、京都市の食と農について研究しています。研究の一環として、2016年に地球研オープンハウスの来場者のみなさまに、『あなたにとって「よいごはん」は何ですか?』と質問しました。 「ともだちと食べる」、「カレーパン」、「真夜中のチョコレート!!!」、「買ったものより自分でつくったごはん!」、「子供も大人もおいしくたべれるもの」。。。多様で面白い答えに感動しました。 そこで、...

2018.1.15

レポート:「亀岡・地域の食と農の未来を考えるワークショップ」開催報告 (京都大学大学院 熊谷啓)

9月27日(水)、10月16日(月)、11月20日(月)の三回に渡り京都府亀岡市にてFEASTプロジェクトWG2主催 の「亀岡・地域の食と農を考えるワークショップ」が開催されました。WG2の秋津元輝(京都大学)、中村麻理(名古屋文理大学)、FEASTサブリーダー・上級研究員の田村典江を中心として、プロジェクトリーダーのSteven McGreevyと研究推進員の松岡祐子、岩橋涼(京都大学大学院)、そしてわたしの7名が携わり、亀岡市の農業、栄養指導、食品加工業など食と農の問題にかかわる様々な市民の方13名にご参加いただきました。 WG2 は、日本国内では京都府京都市、秋田県能代市を研究拠点...

2017.12.25

レポート:第22回人類生態学会国際会議参加報告 (オーストラリア国立大学 河合史子)

2017年11月28日~12月1日にフィリピン大学ロスバニョス校で開催された第22回人類生態学会国際会議(The XXII International Conference of the Society for Human Ecology)に参加してきました。私は現在オーストラリア国立大学フェナースクール環境と社会研究室の博士課程に在籍しており、日本における自家採種慣行に関する研究を行いながら、FEASTのプロジェクトにも携わっています。 人類生態学会は生態学的視点を研究・教育・実践に活かすことを促すべく、1985年より開催されており、今年で22回目を迎えました。今年の学会のタイトルは「...

2017.12.13

レポート:第一回地球研・UCB共同国際ワークショップ「Food, Agriculture, and Human Impacts on the Environment: Japan, Asia and Beyond」参加報告 (プロジェクトリーダー スティーブン・マックグリービー)

去る11月6日~7日に米国カリフォルニア大学バークレー校(以下、UCB)にて、総合地球環境学研究所(以下、地球研)とUCBの交流協定締結を記念した第一回共同国際ワークショップ「Food, Agriculture, and Human Impacts on the Environment: Japan, Asia and Beyond」が開催されました。FEASTからは、サブリーダー・上級研究員の田村典江、研究員の小林舞およびクリストフ・ルプレヒト、メンバーであり地球研准教授のダニエル・ナイルズと、私の5名が参加しました。ワークショップは8つのセッションから成り、キャンパス内の会場にて行われまし...

2017.12.5

レポート:セミナー「長野市の食と農の未来‐市民の力でトランジションを起こすには‐」開催報告 (プロジェクト研究推進員 小林優子)

11月23日(木)に、地球研にてpeace flagプロジェクトと共に開催したシンポジウム「ファーマーズマーケットのあるくらし:持続可能な社会へのトランジション」(現在ブログ記事執筆中です!)を無事に終え、11月24日(金)は、新幹線と特急しなのを乗り継いで、長野出張に行ってきました。当日は、長野市にある権堂イーストプラザにて、FEASTプロジェクトリーダーのスティーブン・マックグリービーを講師とし、セミナー「長野市の食と農の未来‐市民の力でトランジションを起こすには‐」を開催しました。 FEASTプロジェクトは、日本国内では、京都府京都市・亀岡市、秋田県能代市を研究拠点としてきましたが...

2017.11.21

イベント情報:シンポジウム「ファーマーズマーケットのあるくらし‐持続可能な社会へのトランジション」開催のお知らせ (プロジェクト上級研究員 田村典江)

11月23日(祝)に総合地球環境学研究所を会場として、「ファーマーズマーケットのあるくらし‐持続可能な社会へのトランジション」と題したイベントを開催します。 このイベントは、京都市左京区で「生産者やお買い物に来てくださる方と小さくゆっくりつながる」ことを目指して、ファーマーズマーケットを月2回開催しておられるpeace flagプロジェクトさんとの共催イベントです。私たちFEASTプロジェクトも2016年に本格稼働を始めましたが、peace flagプロジェクトさんのKyoto Farmers Marketもこの11月で1周年を迎えられます。その1周年を記念し、全国のマーケット主催者さん...

2017.10.30

FEAST HQ:7月着任今泉晶研究員の紹介:持続可能なアグリフードシステム:タネから食卓まで(プロジェクト研究員 今泉晶)

私がFEASTプロジェクトに研究員として関わり始めてから、早くも3ヶ月が経ちました。オランダ、ルクセンブルクでの2年半の生活を経て京都に帰ってきましたが、観光客の多さに驚きます。 私は京都大学大学院で種子の社会システムについて研究してきました。種子の開発から生産、販売の過程には、遺伝子組み換え技術を含む科学技術やその成果を保護する知的財産権保護制度、種子の品質を担保して市場を形成する法制度など様々な社会システムが介在します。これらのシステムがうまく組み合わさって種子の安定供給を支えていますが、システムは時に農民が自由に種子と関わることを阻害します。農業には多様な栽培環境、栽培方法、経営理...

2017.9.21

レポート:FEASTプロジェクト・リトリート:琵琶湖畔における省察 (プロジェクト・リーダー スティーブン・マックグリービー)

8月28日~29日に、第四回FEASTプロジェクト・リトリートを開催しました。今回は、滋賀県・琵琶湖のほとりでの開催です。リトリートは、FEASTプロジェクトの各ワーキンググループ(以下、WG)のチェア、エグゼクティブ・コミッティーのメンバー、そしてHQメンバーが集まり、研究の進捗報告、今後の計画や目標を話し合う重要な機会です。プロジェクト・リーダーの私にとっては、プロジェクトの様々なコンポーネントがどのように展開しているか、そしてどのように一つの「ストーリー」を創り上げるのか、研究の枠組みに忠実に進んでいるか(あるいは進化しているか)など理解するのに不可欠です。 メンバーの背景や研究に...