京都の畑と食卓の未来を考える市民会議を始めました!(プロジェクト研究員 今泉晶)

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3月23日、「食と農の未来会議・京都」キックオフ・ミーティングをmumokutekiホール(京都市中京区)で開催しました。「食と農の未来会議・京都」とは、京都の食に関する課題を京都の住民の視点から捉えて解決策を考える公開の会議です。議題に関心のある方ならどなたでも参加していただけます。

今回のテーマは、「有機農産物の普及」と「子ども食堂の普及」。有機農産物の価格は比較的高く、限られた予算でやりくりする子ども食堂の経営では食材として利用することが難しい状況です。通常の農産物市場チャンネルでは出会うことが難しい有機農産物と子ども食堂の関係者ですが、同じ地域・京都に住む者として協力できることがあるのではないか。このような意図で議題を設定しました。当日は、有機農産物の生産者、流通業者、小売業者、子ども食堂の運営者、フードバンク職員、学生、研究者など様々な専門性を持つ参加者32名が集まりました。

前半の議論は、各テーマでグループを作り、現状や課題を関係者が説明し、理解を深めました。「有機農産物の普及」をテーマとしたグループでは、栽培した農産物をどのようにして消費者に届けるのか、流通面の課題が議題の一つでした。消費者のライフスタイルが変化し、消費者グループに一括で野菜を届ける提携型ではなく個別宅配を希望する消費者が増える中で、小規模の農家の対応力にも限界があると指摘されました。また、どの農家が何をどのように作っているのかという情報を農家同士や流通業者、消費者と共有することで、できる限り無駄を省いた流通、消費が実現できるのではないかという意見も出ました。「子ども食堂」をテーマとしたグループでは、親の経済状態や労働環境の厳しさが子どもをとりまく環境に影響している現状があり、一緒に食べることを通じて子どもが安心できる居場所を地域に作る必要性が高まっていることが紹介されました。子ども食堂は、食材や場所、運営資金を安定的に確保することに困難があり、地域の人と繋がることでこれらの課題を解決できないか模索していました。

後半は、お互いのグループに質問を出し合い、2つのテーマが抱える共通の課題や協力しあえる点について意見を交換しました。子ども食堂の関係者が厳しい予算の中でも良い食材を可能な限り使いたいと考えていることがわかり、有機農産物に関わる方々からは物流を工夫すれば畑に余っている野菜などを提供できるとの意見が出ました。子ども食堂側からも、野菜の形、量は問わずに対応できると歓迎するコメントが出ていました。

今回の新たな出会いを具体的な行動に移す試みとして、今年6月10日に京都府庁で開催される「京都こだわりマルシェ29」に「こども食堂×オーガニック〜みんなで創るよいごはん〜」を出店することが決まりました。こども食堂が作るオーガニック弁当を食べながら、地域の食と農業について一緒に考えましょう。場所は京都府庁旧本館NPOパートナーシップセンター会議室で、時間は10:00~15:00になります。こども食堂と有機農産物の生産・流通に取り組む団体による活動紹介とWG2チェア・京都大学の秋津元輝教授によるセミナーは、11:30~と13:00~で各回定員30名です。詳細は、Facebook等で随時お知らせいたします。興味関心のある方は是非、マルシェに足を運んでください。

(撮影:FEAST)

(撮影:FEAST)